いつも/草野大悟2
 
カゲロウのようなヒトだと
おもったんだ。

はじめて
からだをあわせたしゅんかん、
カゲロウのようなヒトだと。

うまれたときから、
たべるための、
はなすための、
クチをもたないヒトだと。

かげろうのメスのように
ただ、子孫を残すためだけのワタシを
是としないヒト、だと。

ふらつきながら、立つ
きみの
矜持と
深い闇が
みえるから

いつもー。

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