恋昇り11「合格」/トビラ
 
しまう。
そのことが頭をよぎる。

「シイラちゃん、アイス、ありがとうね。このアイス、食べたかったのだ」
「うん、よかった」
そう言って、私たちはそれぞれの部屋に戻る。

私はゆっくりお風呂に入る。

お風呂から上がって、アイスクリームを食べる。
私は、エナちゃんと同じのにした。
チョコは強く握ってしまったから、溶けて形が崩れてしまった。

雨はやまない。

気持ちを整えて、深夜零時を回る。
雨はやまない。
私は、一ノ世君に通信を取る。



続く。
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