コロナ詩篇3/服部 剛
 
ボクラは今日も
肩を並べて干されてる

コロナの日々が来る前は
道ばたに、ゴミ箱に
捨てられていたのに 

人間てゲンキンだな
わが身のキケンを感じると
随分ボクラを重宝(ちょうほう)がるじゃない 

(かれらの囁きを、私は聴いた)

台所から妻の声
「あなたの困っている友達に
 家(うち)のマスクを分けましょう」  





戻る   Point(1)