恋昇り9「みんなの思い、私の思い、一つの思い」/トビラ
って思った」
「うーん。まあ、戦うこと自体に抵抗はねーよ。ただ、武装勢力の鎮圧だろ? うまくやってもたぶん死人が出る。相手方に。こっちだって、無傷ではいかないかもしんねーし。いらん危険を背負う必要もねーのかな?とは思うよ。それでも、やる必要があるならやるけど」
連座が掘り下げるように訊く。
「赤い棘の鎮圧には危険が大きい。もしかしたら、菜良雲の手に負えない奴との戦闘もあるかもしれない。それでも、やってくれるか?」
「それがみんなのために必要なら、やるよ」
「わかった。ありがとう」
連座は、ありがとう、と言う。
「おう」
と菜良雲は応える。
「次に、山藍さんに聞きたい。赤い棘鎮
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