恋昇り8「きっと大丈夫」/トビラ
 
たから、ちょっと三人で話して情報を共有した。私はそのあと部屋に戻って、頭の中整理したり、夜の見張りに向けて、簡単に準備してた。で、シイラちゃんが起きた感じがしたから、会いにきた」
「会いにきてくれてありがとう」
そう言って、なんとなく私たちは抱きしめ合ったりする。
生きている人の温度。
ああ、私たちは生きてる。

そして、私は、ハッとする。
「あれ? 連座って、朝まで見張りしてたんだよね?」
「う、うん?」
エナちゃんもハッとする。
私は言う。
「じゃあ、連座って、ここに着いてから、というか、昨日からずっと今日の朝まで休んでなかった?」
「たぶん、そうだと思う。自由休憩のと
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