恋昇り8「きっと大丈夫」/トビラ
しいく食べてくれる。
「エナちゃん、昨日の話なんだけど……」
「うん、大体、朝に連座に聞いたよ。なんて言うか、気味が悪いね」
「うん、特に実害みたいなのは、なかったんだけど」
「気持ち悪いんでしょ?」
「昨日の夜は特に」
「ごめんね。私が『星』で見れてたら、また違ったのかもしれないね」
「ううん、今は、不思議と気持ちも落ち着いてるし、大丈夫なんだけど」
「そっか、それならいいんだけど」
ちょっと、二人とも言葉をしまって、それぞれに思いをめぐらせる。
「それにしても、連座って、マメだよね」
エナちゃんの言葉に私も頷く。
「昨日さ、ここに着いてから、一時間ごとに私に連絡
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