恋昇り8「きっと大丈夫」/トビラ
 
ら。……そうだね。明日の昼あたりに四人でちゃんと、これからについて話し合おう」
「うん。そうしよう」

「ありがとう、榛名さん」
「え? なんで?」
「俺は少し焦ってたかもしれない。この状況だからさ、冷静になれてなかった。すぐに赤い棘を潰すっていうのも、早くこの状況から脱したいっていう思いがあったんだと思う。もう少しで、なんていうのかな? 自分の安心のために、みんなを危険にさらすとこだった」
「助けられてるのは、私たちだよ」
「だったらいいんだけど」
「一ノ世君もいないし、連座君がいなかったら、私たちどうすればいいか迷ってたよ」
連座はハハと笑って言う。
「榛名さんはいつも俺に
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