恋昇り8「きっと大丈夫」/トビラ
の部屋は私の隣だ。
「さっき、菜良雲と山藍さんとも話したんだ」
「うん」
「今夜の見張り、二人で担当してくれるって聞いたけど」
私は頷く。
「ありがとう。正直、助かるよ。俺はけっこう休ませてもらったけど、菜良雲はまだそんなに休めてないから」
「わりと元気だけどね」
連座はフッと笑って言う。
「そういうとこは、あいつの良いところだよね。ただまあ、菜良雲はこれから見せ場があるから、なるべく温存しておきたいんだ」
私は頷く。
「菜良雲から聞いたんだけど、一ノ世との通信の話、たしかに妙だよね」
「菜良雲君に言われて気づいたんだけど、やっぱり相手は私たちのこと知ってるよね?」
「
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