恋昇り7「やさしい夢」/トビラ
、とてもすてきな夢だよ。だから、こっちに一緒についてきてくれるかな? 会ってもらいたい方がいるんだ」
「私に?」
「そう他の誰でもない君に」
「どこに行けばいいのかな?」
「……うん、ありがとう。ボクのあとについてきてよ」
そう言うと、うさぎさんは、ぴょっこんぴょっこんと歩いていく。
私はあとをついていく。
どこまでも続く、お花の道を。
しばらく歩いていると、暗い穴が見えてくる。
うさぎさんは、こっちをむいて言う。
「これからここをぬけるんだけど、暗いだけでこわくないから、心配しないで」
「はあーい」
うさぎさんは、こっちをみて微笑む。
そのあと、かがんで脇に咲いてい
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