恋昇り5「心配と信頼とシュークリーム」/トビラ
 
かせてもらおうかな」
連座がこっちを向く。
「その前に、シュークリーム買ってきたから、食べようよ」
「おお、気がきくな。さすが」
菜良雲が言う。
「お茶も買ってきたから」
「グラス三つあったかな?」
連座が立とおとする。
「ああ、いいよ、座ってて、私が淹れるから」
「そのくらいはするけど?」
そう言う連座に、私は言う。
「いいから、二人とも座ってて、この中て私が一番おいしくお茶を淹れられるから」
そう言うと、二人とも顔を見合わせて笑う。
「じゃあ、お願いするよ」
グラスはちょうど三つあって、買ってきた氷の封を開ける。
グラスにカロンと涼しく響く。
麦茶をコプコプと注
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