コロナ詩篇1/服部 剛
 
自粛の日々になり
妻との間に息子をはさみ
ひととき散歩する

街ゆく人の時間は
心なしか前よりゆったり流れ
公園ではキャッチボールをする親子

私は錯覚する
ウイルスに侵(おか)された世界が
一見、穏やかであるような

――忘れないように
  コロナはまだ
  明日の世界に待ち構えている   




  
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