かなしみの色/たいら
 
かなしみの色は 何色だろうな
僕の体を流れる 血のような赤だろうか
はたまた それとも
底も知れぬような 深い海の群青だろうか

きっと十人十色
同じ色など無い
感情もそれぞれ
まるで万華鏡のよう

混ざり合う色
黒く染まっても
元は違う色
君だけの色

燃えるような赤も
凍るような青も
同じかなしみ
同じようにかなしい。
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