真夜中を渡る/
たいら
真夜中を渡る
てくてく歩く
朝まで歩く
あてもなく
朝が来るまで寝て待つなんて
もしも夢見が悪ければ
きっと明日はブルーな気分
それならいっそ夜明けまで
真夜中を渡る
誰も居ない街を歩く
静かな車道を歩道橋から見下ろしたり
流れ星を探したりしながら気ままに歩く
夜の終わりはどこだろう
曖昧な空の色
カラスの鳴き声
ひょっこり顔を出すお日様
誰か教えてくれるまで
誰か止めてくれるまで
真夜中を渡る
朝を待てず。
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