途の硲/あらい
ぐのだと無心に綴る
廃色の空の下で踊り明かす朱のヒヨドリは知ってるか
どこにも、誰にも、愛されない語り部は、誰も見えず聞こえず
生まれては死んでゆく 戯曲に過ぎない[このざま]を結う
そこには何もなかった。[空底の水晶体]眼差しは絣もしない
折られていく時代の垢と玄、点状と祖の内側に煌めく
地平線は今に、地を抉る。
花は咲き乱れ声色は天を鼓する 雲雀たちと向かう
そぞろかに 紅葉と散っていく、雑木林に左右去る、
さて、あなたの後ろの正面、
そぞろ ついてゆく先々、安堵とも未知に惑った
仰ぎ見る樹木の裏墨に浸された光と影は 私を擁き混む
今、あんたも私もどんなツラしてるんだか。
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