春を待つ/
もとこ
薄く剥がれ落ちていく
日常の内側で
ずっと
息を潜めている
(外は偽りの春)
やさしさ、
思いやり、
助け合い、
まごころ、
色褪せたのは
言葉ではなく
私たちの心の方
窓の外にひろがる
呼吸の出来ない青空
あきらめない
あきらめたくない
から
今日も
煤けた心を
根気よく磨きながら
本当の春を
待ち続ける
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