砂時計壊して神様/這 いずる
砂をかき集めて砂時計作ろう
約束壊してガラスの瓶に
詰まった砂を庭に撒く馬鹿か
神話が消えてく烏が落ちる
神様のものから抜けた人よ
浮かび上がる羽化する前の
陽炎目にして干からびていく
抱きつく人も失って知る
みんな精一杯のように
星が増える
白けたツラして星砂あつめ
土産物として部屋に置いてる
約束、取り置き頼むの馬鹿だ
同じには光らない
こたえられない
睫毛が震える命が生きてる
指差した方が早い
指差されるよりも
背中に貼った貼り紙剥がし
グシャグシャ丸めて月に投げれば
痛みがあふれて鼻水拭いた
下界に堕ちた夢のかけらを
失望から色を塗る
よろけた緑色の鍵が金色で睫毛が青く爪が赤
殺意のまま歌ってさよなら
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