恋情/立見春香
 

なぜ、
必要なものこそ
この手に入らないのだろうと
真夜中、
血走った眼から
絶望を垂れ流しながら

いつも
わたしの中に
手前勝手な
愛情だけが残る。

さみしかなんか
無視できる、
ただこの流れだす怒りの如き
欲しい
欲しい
欲しい
という絶望を

わたしは、
死ぬまで求めてしまうのか、
あてどなき、
あきらかに、

この身に甘すぎる
恋情。

なにも手繰り寄せられない
怖れ、

生きるって
そういえば、





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