三月のイルミネーション/
TwoRivers
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える
冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと
暖色の光に温められたつぼみは
既に臨界点
春を一番待ちわびたはずの君が
寂しそうに手を振る
(花は無垢だからためらわないから嫌いだ)
強がる君にも
相変わらず輝く夜が
それでもいいよとだけ告げて
くしゃみした
戻る
編
削
Point
(8)