violet sky/むぎのようこ
 


ましろい膚ごしに
あおや、あか
薄く透けた血のながれが
だくだくと
交わされながら
こころを
もて余していた


はるの
ひびく晴れまに
散らされたすみれの
はなの匂いも
雪が、かすめとって
ゆくのに
何度でも咲き
ほころうと
、して



やわく、埋もれた
まま
眠りこけた
ひかりを針に
通しては縫いとめて
あかく
つぐなったつもりの
つま先にさかせた
薄むらさきの花びらが
降っては
かえるばかりの
、そら
















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