雪の玉/
灰泥軽茶
ふるふる白い
雪を掬ってみると
こんなに軽かったけ
ぎゅぎゅっと丸めて
あの枝めがけて放ったら
その枝ぱしゃんと弾けたよと
誰かがいたようないつかの雪合戦
あちこちから飛んできそうな
懐かしい予感がふと冷たい
融けてじんわり胸に
温かい記憶
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