景色の死体/
タオル
みじかい夢を見た。さいしょからきれぎれであることを前提にしたような
意味を汲みとれない情景。と、その惰性。
日々、眼球はつるりと景色を受け止め、わたしのどこかが限りなく機械的に
取捨選択してるから、
忘れたり、覚えてたりで。
捨てた景色のその一部が急浮上する、
少しグロテスクなのは深海魚が急激な圧の変化に耐え兼ね、潰れるのと似ている。
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