街路樹、街路樹/
竜門勇気
特別だってわかったふりをして
なんだかタネの割れた魔法みたいだ
君が来るっつってた駅前で雨を見上げる
君が僕を嫌っていることに気づいて
ニヤニヤしていた
雨粒がメガネに落ちてくる
どうしてこんなに生きづらいんだ?
どうして僕は君たちと違うんだ?
君が僕を嫌っていることに気づいて
ニヤニヤしていた
他の表情が作れない、君たちのルールで動けない
もしかしたら泣いてるように見えるかもしれないし
僕は実は街路樹だったのかもしれない
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