奇蹟/
草野春心
煩い町に
ふれて
僕は 意味のまえにいた
夕がた
本をよんで
考えることを考えて
きみの眼を 思う
押しつぶした 光が
なんどもまるくちらばる
ぼくだけの眼を 思う
奇蹟だったのかもしれない
きみと会って 朝も晩も話をした
すべての 思い出せない言葉たちは
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