ジョニー/とっこ
 
毎日、あたしは金色の坂道をのぼるの。

街路灯とごみ箱と赤い自転車。

あと、あの小石とダンボール。

と、あたし。

長く長く、伸びた、かげ、たくさん。

小さく伸びた、かげ、ひとつ。



点滅する赤信号。

角を曲がるも、だあれもいない、けれどいつもの風景よ。

ユーアーマイン、ユーアーマイン。

安心しきったあたしは、そんな歌をうたい始める。


ユーアーマイン、ユーアーマイン、マイン。

真四角の、金色の石を積み上げている

あなたの後ろ姿を、思い出す。
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