892,800秒/竜門勇気
 
心になにか一つ棘が
はえていたとして
匂いのする街角が
無力になったりする日がある

今日はその日だってことにする
朝の四時過ぎに
駐車場で目をつぶって
何かを待ってた
明日は誰にも平等に訪れはした
それは君が持ってる権利だ

過去のどこかに
ピカピカのアンカーが合って
そこにくくられたロープをたどって
何度も君に会いに行った

君は窓を開けてこっちを見て笑う
朝の四時過ぎに
駐車場で目をつぶって
夢を見ていた
明日はぼくにも訪れていた
それは君がくれた権利だった

心の棘は今もう
何かを繋ぎ留めたりはしない
誰かを傷つけたりもしない
柔らかな
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