思椎の森で化石になってしまった 散文編/こたきひろし
以上の行為をしていたのだろう。
しかし、それらを咎めなくて何で俺なんだろうか?
それにしてもお笑いだ。
同じ駐車場内で同時刻に、他の車のなかでは男女が睦み合っていたとは。それにまるで気がつかなかった自分自身にも嘲笑したい気持ちになった。
が、事態はそんな場合ではなかった。
警官は俺に犯罪者の匂いを嗅ぎ付けたのだ。
俺は疑いを晴らす為にここに至る詳細を説明した。
しかし
警官は二人共に?
鋭い眼光を崩さない
一応話は聞かせて貰ったけれど、「ハイそうですか」とは帰せないから免許証と身分証明書みたいなもの見せてくれない」
と言ってきた。「身体検査と車の中も確認させて
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)