暴言淘汰フラワーズ/もとこ
「ねぇ、
「予想と違ってびっくりした?
「ちょっと認識が甘すぎだよ
「美しい魚だけのはずないじゃん
「ネットが海だと言うならさー
「水死体くらい浮かんでるって
生ゴミみたいな自意識が
あいつらを笑えないピエロにする
(今じゃ珍しくもない腐敗の群像)
謝ったら死んじゃう病を抱えて
互いを凶暴に慰めあってる
誰かに向けた言葉の刃が
間髪を入れず自らを切り刻む
だけど哀れなくらい鈍感だから
決して痛みを感じることはない
今宵もあいつらは吠えまくってる
神様にだってお構い無しだから
聖なる母は微笑みながら
幼子のために中指を立てた
「あいつら泣きながら
「口々に『タヒね』って叫んでたけど
「夜明け前にみんな枯れちゃったね
「やっぱりさー、無理だったんだよ
「未熟さだけが売りのフラワーが
「潮風の中で咲けるわけないってw
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