自分史(業界誌記者時代3 ー やりがい、反響)/日比津 開
。
前向きなスクープ的な記事には更に情報がな
いかとライバル会社の担当者から探りが入っ
たり、反対に記事が業績不信や事業分野から
の撤退、倒産などマイナス的な記事だと書か
れた会社からクレームが入ったりした。
記者会見では発表、質疑応答が終わると参
加した記者にお土産的なプレゼントがあった
り、ホテルでのビッフェスタイルのパーティ
ーがよくあった。東京とその近県が取材範囲
だったが、たまに仙台や名古屋、大阪などへ
出張があった。
あるメーカーの代理店会に呼ばれたときな
ど、パーティーのほかにプロ野球の野村監督
の講演会を滋賀県の雄琴温泉で聞いたことが
ある。また親しくなった大手メーカーの広報
課長とはよくランチをご馳走になり、ディナ
ーのときはフルコースのあとハイヤーで都内
から千葉の自宅まで送ってもらったりした。
それも、記者の役得のようなものだった。
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