自分史(業界誌記者時代3 ー やりがい、反響)/日比津 開
 
 記者としての仕事は、楽しくやりがいがあっ
た。駆け出しの若僧でも取材先では一人前と
して扱ってもらった。もちろん、それは僕の
実力ではなく通信媒体を持っているためで、
取材は業界内、ライバル会社の動向など情報
交換の場となっていた。

 先輩記者とは仕事が終わると、毎日のよう
に飲みにゆき、ジャーナリストとしての心構
えや業界、取材先のいろいろなことをお酒を
飲みながら教えてもらった。大学時代もクラ
ブ活動で飲み会はあったが、本格的にお酒を
飲むようになったのはこの頃からだった。

 記事が載ると、電話や取材に行ったときな
どに問い合わせ、質問が入るようになった。
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