距離とベル/mizunomadoka
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに
遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる
夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる
私の髪はまだ濡れていて
未完の手紙が机の上に置いてある
ジャスミンが揺れる
私の夏はあなたの冬で
彼女は雪の墓地に立ってる
長かった髪を短くして
麦畑のような輝きはもうない
ビスケット缶を手に持ってる
まるで子供みたいに
小さな十字架の雪を払って
彼女は遠くを見つめる
彼女の目は透明で氷の月のよう
私はあなたに電話をかける
別の宇宙でベルが鳴る
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