自分史(音楽事務所勤務時代12 ー 幸せなひととき)/日比津 開
 

をあげて食べる姿を見て娘は喜び、はしゃい
だ。家内は最初パンをユリカモメにあげるこ
とを渋っていたが、僕と娘が外に遊びに行け
ば自由な時間になるので結局2人にパンを持
たせてくれた。

 娘は小さい体なのに食欲は旺盛で、特にブ
ロッコリーやイチゴが大好きだった。イチゴ
などは1人でワンパック全部を食べてしまう
勢いだった。『こえー(これ)、いいよ!!』
と叫びながら食べるのが可愛いかった。

 娘との触れ合いで一番感激したのは、たと
だとしい言葉だったが、自分の名前をフルネ
ームで僕の前で言ったときだった。その感激
を義父に伝え、義父も大喜びした記憶がある。
結婚生活では、やはりこうした娘とのことが
一番幸せに感じた。本当にかけがえのないひ
とときだった。


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