自分史(音楽事務所勤務時代11 ー 長女誕生)/日比津 開
結婚した翌年の4月3日に長女が産まれた。
妊娠がわかり、産まれる6ヶ月くらい前から
男の子でも女の子でも、「みなと」と命名す
ることに決めていた。
自分の子供ができるのがこんなにも嬉しい
ものだとは知らなかった。
港に近い東京都港区に住んでいたこと、港
は船が広い世界へと出航し、また帰ってきて
停泊、休む場所であることから、そういう港
のように広い世界へ出て行ってほしい、彼女
がいることによって周囲の人が安らげる存在
になってほしい、という願いを込め命名した。
ただ産まれた子供は、片方の鼻の骨が穴を
殆ど塞いで息がし難い障害があった。そのた
め、4月から
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