挽歌/
 
薪ストーブ、生粉(なまこ)、焼きつ、け、
  あつい皮、を、
  剥ぎ取り食ひ散らした、
  在りし日に、
  淡々と、連なる、繻子、に、懐かれた、
  死、触れ、る、生ぬるい、肉、の、手触り、香り、
  燃やし、白骨の、残響、爆ぜる、肌に、赤い、
  深淵、
  ひしやげた硬貨、
  の、色形、忘れぬやう、
  灼けたアスファルトを踏み締める、
  裸足に、
  鹿の、
  角を蹴飛ばし、
  蕗の下(もと)へ、

いつの日か
青い蛇のするやうに
ぬけがら置きに逝きませう
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