自分史(音楽事務所勤務時代 7 ー 結婚)/日比津 開
オホーツク海の眺め
は絶景で、今もその景色は忘れられない。彼
女と崖の上の草村に寝そべって青空を見たり
したのは本当に心地良かった。また札幌の寿
司店でときどき食事し、美味しい寿司を満喫
した。
東京に彼女がきたときは、会社のコンサー
トに招待したり、オーケストラやバレエの公
演に一緒に出掛けた。ベルリン・フィルハー
モニー管弦楽団を招聘したときは、愛知県芸
術劇場のオープニング記念コンサートを東京
から聴きに行き、モーツァルトの協奏交響曲、
ベートーベンの交響曲第5番などを聴いている。
ベルリン・フィルのバイオリンとヴィオラの
トップ奏者による協奏交響曲が聴けたのは幸せ
で運命交響曲より楽しめた。
公演当日は、ジャイアンツとドラゴンズがペ
ナントレース最終戦で優勝を争っており、コ
ンサートの休憩時間に名古屋球場のナイター
がホールの窓から見えたことを覚えている。
公演の翌日以降は岐阜城や犬山城、名古屋城
徳川美術館などの歴史散策をしている。後年
まさかこの近辺で暮らすようになるとは、当
時は思いもよらなかった。
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