朝起きて、いきていく/竜門勇気
酷くやな気分だ
誰ももう僕のベッドには近寄らない
古い目覚まし時計
親父が 長く務められたからと貰ってきた
そいつが僕をせきたてる
お前の番だ、そういうことなんだ、ってな
寝過ごす自由があれば
今日の気分が今日の予定より重要なら
何度も愉快なあの夢の続きも見れたのに
なにかとても好きなもののことを考えよう
牛乳のコップの前で
そうだ、これが今日の朝食だ
朝食を食べるときは
こういう気分でいなくちゃいけない
何かとても気分のいいことを思い出そう
牛乳の白さの前で
立ち上がる気分では、なかった
座り込んでメソメソとしてるような時間もない
お前は今日は
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