にわとり君/
服部 剛
こっけいな歩みも、また良し。
元々僕は何処か
やっかいなものだから。
けったいな足音をひびかせるうちに
けっこうな足音の瞬間が
この頼りない細足でも
あるやもしれぬ
から
こけこっこーと言語を忘れて
朝のけっこーな鳴声を忘れず
こっけいなままこけこっこーな顔で
僕はゆく。
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