『瓶割屋』/立見春香
 
瓶を
割ってね、

憂さ晴らしを
した。

憧れが
さまよって
愛が
凍ったから

好きは好き

だったよ。

脱兎のように
なっちゃったよ。

でもね、
でも、

けれども
それだけじゃあ
『愛』を
長いこと
待っていたんだよ。


あなたから
別れようと
言わそうと
頑張ったの

ほめてよね

ほめてよね


涙ひとつも
溢さなかった
でしょ?

ほめてよね

ほめてよね



なんか
気がつくと

世間には
『瓶割屋』って
職業があったの

どこかは
言わない

言ってもいいけ
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