真昼の情事/愛心
 
涼しくなってきて
タオルケットは要らないね、と
主人に言われ

久しぶりに晴れた

大量の洗濯物が
強風に煽られて
飛んでいきそうなくらい、
煽られて、煽られて

物干し竿がしなるのを
ぼんやりと眺めながら

風が煩いね。なんて
余裕綽々でわたしを抱き締める
主人の背中に爪を立てた。


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