真昼の情事/
愛心
涼しくなってきて
タオルケットは要らないね、と
主人に言われ
久しぶりに晴れた
大量の洗濯物が
強風に煽られて
飛んでいきそうなくらい、
煽られて、煽られて
物干し竿がしなるのを
ぼんやりと眺めながら
風が煩いね。なんて
余裕綽々でわたしを抱き締める
主人の背中に爪を立てた。
戻る
編
削
Point
(1)