僕たちは風の援軍となる/la_feminite_nue(死に巫女)
 
風の通り道に、僕たちはいたんだ。
僕たちは風の援軍で、
風は僕たちのことを気にも留めなかった。

ああ、イチョウの葉が散ってゆく。

僕たちの小さな小さな逞しさは、
彼ら(風)にとっては微々たるものだった。
風は、僕たちを素通りしてゆく。

ああ、イチョウの葉は僕たちを置いてゆく。

僕たちが悲しみを忘れ去るまで、
風は僕たちの周りを廻り続けるだろう。
そこに僕たちの切なさの影を置きながら。

ああ、僕たちのイチョウの葉よ、希望よ。

僕たちが淡く胸に秘めている思いを、
風は気にしない。風に意識はないのだから。
僕たちの反映としても、その野太い

唸りだ
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