金曜日/
杏っ子
金曜日の夜の街はざわついている。
お洒落した、色情を掻き立てるような身なりの女が居たりして、誰かを待っている。
私は待つべき人など誰もいない。
約束なんてない。
ただここに座って帰りたくないだけ。
約束がある人々の間に埋もれて
私は、佇んでる。
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