進化する孤独/
Lucy
ストランドビーストはオランダの砂浜に居て
風を食べて生きる
自力で歩行する
尾もしなやかに動かす
風が強いと自ら危険を察知して
ハンマーで砂に体を固定するという能力まで持つ
人が乗り込んで操縦するという発想から
完全に自由な
画期的な創造物
テオ・ヤンセンは
これを生命体と呼ぶ
なのに
顔がない
目も耳も口も持たない
風と砂とのコミュニケーションには
必要ないからか
顔という固定観念に縛られるのは
ヒトだけなのだろうか
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