凪ぐとき/荒ぶとき/la_feminite_nue(死に巫女)
 
  凪ぐとき……

風の凪ぐ声がきこえ、
くうきが底にとけ出してゆく。
夕闇という名前のもとに、そこへ、
わたしたちの忘れていた思い出を想いだすために。



  荒ぶとき……

どうかお休みを言わせて。
眠れずに嵐の声を聞くのは辛いから、
やさしさと時間を織布のようにこの身にかけて。
どうかお休みを聴かせて。
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