迷子の流星/
丘白月
流星の親子が流れていく
暗い夜空になかよく
迷子にならないように
手をつないで流れる
赤ちゃんの手が離れ
小さな光が雲に落ちる
一人ぼっちで泣く流星
大きな泣き声は雷になり
大粒の涙は止まぬ雨
一人ぼっちがどれだけ
悲しく淋しいか
逢えない嗚咽が
行き場のない
光の矢になって刺さる
大地を海を森を目指す
流星を追い駆けるように
私も黒い雲から飛び降りる
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