予感/
渡辺亘
私は予感している
生きていることが
どんなに苦しく
つらく
情けないことだとしても
生きている生命は
それだけで尊いのだと
私は予感している
悲しみに暮れた
この生命でも
必ず喜びを享受できるのだと
生きている生命は
燃えて燃えて
やがて宇宙にまで
到達するだろうと
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