ねがい、その心の扉に風が吹くなら/秋葉竹
 

心の罪は

どうしようもなくて

冷たい風が吹いている
そのとき失った人の名前は

この街の駅のプラットホームに
うずめておいたよ
なんといったか

どうしようもなく

恐れられる
キツイ目つきした蛇を
忘れられずに
まるで再生を繰り返す
失楽園みたいな門にすがる

どうしようもなく

この森の中で
この葉っぱの色は新しい名前を
世界に伝えてくれるかもしれない


猫の話は、しないし

人の話も、しない

ぼくらは手をつないで
笑って
走り続ける
すべてに感謝して

どうしようもなく


街の灯が
まだ図書館に
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