水と油/服部 剛
 
生きてるとどうしても
日々の狭い箱の中で
図太いおばちゃんに出くわして
むかかっ ときちゃう
僕の狭い心

そんなおばちゃんの
密かなチャーミングさや
ひたむきさや
ひたぶるさや
人知れぬ過去の悲しみ
については
僕よりもう少し上手に世を渡り
人間のできたひとの目から
みえるもの

だから僕は
むかかかかかかかかあ〜〜!
って、紙に書いて
小さく畳み

内緒の神棚に置いて
両手を合わす

ごめんネ、そして 幸あれ
とは言わないが
いつの日か きみと握手  





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