くまとゼリーのこと/はるな
 
している気持がする。
ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、いるのが悪いことと思っていて、それはなぜか考えていた。考えたり、生きたり、話したり、聞いたりして、眠ったり目覚めたりして、大丈夫と思ったりもして、でもやっぱりいいと思えない。
心のなかに飼ったやさしいくまたちに、大丈夫大丈夫と言わせて、くまたちはもうぼろぼろになってしまった。すぐになってしまった。やさしかったのに、疲れさせてしまう。でも、心のそとにだすと、ますますすぐに死んでしまう。死んでしまうもののためにたくさん詩を書いた。ほんとはそういうものたちと丸いテーブルをかこんできれいなゼリーを食べたいんだけどな。

ところで順調に6月がおわり、いつもどおりならまた夏がくる。夏ってなにもおぼえてないから好きで、最初から思い出みたいで良い。どっちみちどうして良いかわからないのだし、街にでても良いのかもしれない。部屋をでて、街をでて、体からもでていくから、そしたらくまたちもすこし眠れるなあって考える。

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