このエネルギーを受けて/朝焼彩茜色
風がやって来て佇んで声がした
分身であり風である
空気と風のマーブル色彩に増す透明度
エネルギーを分けにやって来て
あなたのやり方で表現する
風が眩しくて初夏の語尾がキラキラと揺れる
風を浴びた脳がレンズに映像を写す
彼が踊っている 太陽に感謝して
源を辿って表現する風を斬る角度に数の果てを見る
手話のような言葉を風を斬って放って来る
彼は踊っている 技術なんて越えて
魂を肉体に巻いて 撒き散らす
エネルギーがチャージされてゆく
瞬きを許されない舞いの最中
夢から覚めた さよならの声
風が風を孕んで在り方を暗示して光も残さずに
音に代えて帰ってゆく
耳鳴りの最中の舞い
風を斬る声と音の交じり
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