第七頸椎/
すいせい
ゆがんでいるか
踏破する指先の旅人
しろくなめらかであり
その頬に吹風は
行方をはばむことはない
いくとせの
起伏を顎に記述させ
あ、という声すら
ひそめて
夕ひは受胎のおしるし
けれど海はそのたびに中絶をくりかえす
あらたに始めることの
ふねを てばなした
ひかりは あると
しんじられるか
電柱にはからす
川が燃えるじこく
病院坂をくだった曲がり角に
うずくまる鬼の
せなのうつくしい起伏を
ははとの紐になぞらえて
帆を放ち
飛べ、
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