季節ノ詩/
ハァモニィベル
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る
わたしは、
季節を食べることもできる
触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに
馬車のように疾走る季節を
掴まえることは出來ない
季節に追いつけないまま
ようやく季節というのを
芯から愛し始めた頃
《死という季節》がわたしを掴まえに来る
――――《季節ノ詩》というテーマで書いた作品。
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